2020MORIJOY森ジョイ 2020

第3回森JOYオンライン 2020.11.01 13:00〜16:00 参加費無料

森の会場へ行こう! 森の会場へ行こう!

いつも森JOYを開催している、
市民の森(ますみの森)では
今年は「焚き火」だけご用意します。
お弁当や、レジャーシートを持参して、
一日森の心地よさを満喫してください。

参加するには事前予約が必要です
場 所
市民の森(ますみの森)
日 時
2020年11月01日(日)
10:00〜14:00(雨天中止)
定 員
先着200名※要予約
費 用
無料
<終了致しました>
当日はこちらから
花入れ(オープニングセレモニー) 13:00

自然のお花が今日を開く、開会セレモニーの花いけ。唐木さちさんによる花入れの様子をライブ配信でお届け。花が入れられていく様子をより近くからご覧いただけます。

森に学ぶ心地よさ 14:25

森は生命の宝庫。生命あふれる森で過ごすとキラキラしだす子供たちが、自ら学び育っていく秘密をひも解きます。

森のお仕事と暮らし 13:30

伊那の木々が、私たちの新しい暮らしにつながる。
誰が、どうやって?を見てみましょう。

高校生がつくった森の香り 14:50

上伊那農業高校 × ミドリナがコラボレーションした「上農の香り」がいよいよ完成!
制作秘話や込められた想いなどを高校生が語ります。

森のオペラ 15:35

世界的に有名なオペラ歌手、高橋正典さんがミドリナのテーマソング「森のこえ」を歌います。
高橋さんHP:https://www.masanorize.com

風になって森を走る 14:40

風になれるMTB(マウンテンバイク)。その走りの醍醐味と、人が遠ざかっていた森を結びつける名取将さんの挑戦。
名取さんHP:https://trail-cutter.com

森のピアノ 13:55

「魂のピアニスト」平澤真希さんが、鳥のさえずりや小川の音との一期一会のコラボレーション映像作品「森のピアノ」。作品への想い、収録の裏話などを語っていただきます。
平澤さんHP:http://hirasawa-maki.com/

森リレー(日比谷松本楼) 13:20

伊那市内や東京の森をつなぐ中継リレー。
いろんな森の「今」を伝えます。

森に満たされる一皿 15:10

森JOY発、究極の蕎麦職人山根健司氏とジビエ料理人長谷部晃氏がつくる「シカナンソバ」。今年は、発送版が完成。
山に入るところから始まるシカナン作りのこだわりを伺います。

森リレー(馬と森) 14:15

森と人との暮らし。営みの広がりに寄り添う馬との絆。
みんなの人気者、横山晴樹さんとお馬のビンゴくんの日常を覗いてみよう!

森のチャンネル紹介 15:30

ミドリナ委員会がyoutubeで森の心地よさ、多様性を発信しているチャンネルを紹介します。

高校生合唱 15:45

伊那北高校合唱部による合唱「森のこえ」でフィナーレです!

森JOY 2020 レポート

2020年11月1日(日)、第3回「森JOY」がオンラインにて開催されました。

森に親しみ、ゆたかな未来を見つけるイベント「森JOY」。
昨年まで伊那市 市民の森(ますみヶ丘平地林)を会場に開催してきましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年度は初のオンライン開催となりました。

今だからこそ伝えたい森のこと。
オンラインだからこそお届けできる、いつもよりちょっと詳しい森の世界。
全国どこからでも森を感じ、森と未来を想う時間を共有できたら…。

そんな願いを込めてお届けした、今年ならではの「森JOY」です。


オンライン「森JOY」のメイン会場としてご協力いただいたのは、伊那市(株)フォレストコーポレーションさんの新社屋。
窓一面に森の風景が広がり、屋内からでも自然の息吹が感じられる素晴らしい会場です。

  • 伊那市ミドリナ委員会 花人・唐木さちさん
  • 日比谷松本楼 小坂文乃社長, 伊那市 白鳥孝市長, 伊那市ミドリナ委員会 柘植伊佐夫委員長
  • 伊那市ミドリナ委員会 暮らしと建築社 須永理葉さん, 伊那市ミドリナ委員会 信州大学農学部 三木敦朗さん, 伊那市ミドリナ委員会 木工房KUSAKABE 日下部良也さん, 有賀製材所 有賀真人さん
  • 伊那市ミドリナ委員会 平賀研也さん, 伊那市ミドリナ委員会 橋爪良博さん
  • ピアニスト 平澤真希さん, 伊那市ミドリナ委員会 山下舞弓さん
  • うまや七福 横山晴樹さん、紀子さんご夫妻, 馬のビンゴくん, 伊那市ミドリナ委員会 唐澤幸恵さん, 伊那市50 年の森林推進室 三宅慎平さん(撮影)
  • 山の遊び舎 はらぺこ 保護者 河野友美さん, 山の遊び舎 はらぺこ 保護者 松崎容子さん, 伊那市ミドリナ委員会 浜田久美子さん
  • 伊那市ミドリナ委員会 トレイルカッター 名取将さん(映像), ミドリナ委員会 小林健吾さん, 伊那市役所50年の森林推進室 内山輝美さん
  • 上伊那農業高校3年GLコース森林資源班, 伊那市ミドリナ委員会  平賀裕子さん
  • 上伊那農業高校3年GLコース森林資源班, 伊那市ミドリナ委員会 平賀裕子さん
  • 伊那市ミドリナ委員会 壱刻 山根健司さん, 伊那市ミドリナ委員会 ざんざ亭 長谷部晃さん
  • 伊那市ミドリナ委員会 バリトン歌手 高橋正典さん
  • 伊那北高校合唱部
  • 伊那市 市民の森(ますみヶ丘平地林)では、「たき火」のみを用意。
  • 伊那市ミドリナ委員会 花人・唐木さちさん

    花入れ(オープニングセレモニー)

    伊那市ミドリナ委員会 花人・唐木さちさん

    自然のお花が今日を開く。イベントは、伊那市在住の花人・唐木さちさんの花入れからスタートしました。ミドリナのコンセプトでもある「森・人・美」。このことばを先頭に立って実践しているのが唐木さんです。

    「寒い朝でしたね。今日は霜月のお朔日。うっすら霜も降りておりました。庭にお花をいただきにいきましたら、紅葉が赤々と一層きれいでした。残りの草花も一生懸命咲いて、一緒に会場に行くよ、と今日ついてきてくれました」と、にこやかに挨拶された唐木さん。花の説明や、季節のお話など軽やかなトークと共に、手を止めることなく花入れは続きます。

    「去年までの森は、森の匂いが自分を動かしてくれました。ここは森の匂いから遠くなっていますけれども、内に入ってこそ、違った輝きを見せる花を表現したいと思いました」と唐木さん。
    虫に喰われた葉、雨に打たれて変色した葉など、自然界の「生」をあるがままに映す唐木さんの花入れ。その手元や草花の細やかな部分も映像として映し出され、より近くで見ることができたのもオンラインならではです。
    こうして完成したのは、紅葉(こうよう)の美しさが映える「赤い錦繍」。ステージ左にしつらえられたもみじと十月桜、右にしつらえられた松の鉢と相まって流れるような美が宿っています。一瞬にして華やぎを増したステージに、会場からは感嘆の声と大きな拍手が響きました。

  • 日比谷松本楼 小坂文乃社長, 伊那市 白鳥孝市長, 伊那市ミドリナ委員会 柘植伊佐夫委員長

    森リレー (日比谷 松本楼)

    日比谷松本楼 小坂文乃社長
    伊那市 白鳥孝市長
    伊那市ミドリナ委員会 柘植伊佐夫委員長

    会場と様々な森をオンラインでつなぐ「森リレー」。
    第一弾は、東京・日比谷松本楼からの中継です。

    実は、日比谷松本楼の創業者である小坂梅吉さんの父・駒吉さんは伊那市の西箕輪出身。そのご縁もあり、小坂社長は2019年11月に初めて伊那市を訪れ、ゆかりの地を巡ったといいます。
    「緑が豊かで馬肉も美味しいですし、皆さんホスピタリティーがある。すっかりファンになってしまって、セカンドハウスを建てたいくらいの気持ちでいます」とにこやかに語ってくださった小坂社長。
    このつながりから、2020年には日比谷松本楼と伊那市、ミドリナ委員会の企画による新メニュー「和牛カレー味噌メンチカツ」「和牛ねぎ味噌メンチカツ」も誕生し、話題を集めています。味の決め手となったのは伊那市に本社を持つハナマルキ株式会社の味噌「無添加 歳月」。
    メニュー開発の経緯や小坂社長の想いなども語られ、新たな可能性と広がりを感じられるひとときとなりました。

  • 伊那市ミドリナ委員会 暮らしと建築社 須永理葉さん, 伊那市ミドリナ委員会 信州大学農学部 三木敦朗さん, 伊那市ミドリナ委員会 木工房KUSAKABE 日下部良也さん, 有賀製材所 有賀真人さん

    森のお仕事と暮らし

    伊那市ミドリナ委員会 暮らしと建築社 須永理葉さん
    伊那市ミドリナ委員会 信州大学農学部 三木敦朗さん
    伊那市ミドリナ委員会 木工房KUSAKABE 日下部良也さん
    有賀製材所 有賀真人さん

    市内の82%を森林が占めている伊那市。仕事や暮らしを通して、多くの方が森と関わりながら生きています。
    木を伐採する人、製材する人、木工品や経木をつくる人、ペレットや薪をつくる人、家を建てる人、森の中で暮らす人…。伊那市の森と人との関わりが映像で紹介されたあと、対談が行われました。
    木工房KUSAKABEで地域材を用いた家具製造を手がける日下部さんは、「地域材を使うようになる以前は、材料を『素材』と考えていましたが、地域材を使うようになってからは『資源』であることを意識するようになりました」と話し「ものづくりを通じて、皆さんに山の大切さを伝え、その価値を高めていきたい」と想いを語りました。また、「地域の材を無駄なく使いたい」と話す有賀製材所の有賀さんは「製材の際に出る木の切端を薪にしたり、おが粉を酪農家の方に牛舎の敷床として使っていただいています」と説明し、形を変えながら資源として循環する地域材の大切さについて想いを語りました。
    木の伐採から加工まで、すべての工程を地域で担うことができる伊那市。木の種類も多く、今後も様々なチャレンジができそうです。多くの人が想いを持って携わることで、森とともに生きる伊那市の暮らしが形作られているのです。

  • 伊那市ミドリナ委員会 平賀研也さん, 伊那市ミドリナ委員会 橋爪良博さん

    森リレー(伊那市)

    伊那市ミドリナ委員会 平賀研也さん
    伊那市ミドリナ委員会 橋爪良博さん

    会場と様々な森をオンラインでつなぐ「森リレー」。
    第二弾は「焚き火」をテーマに市内2カ所から中継が行われました。
    西箕輪の森で「たきびや」という活動をはじめた平賀さん。平賀さんと友人になり、現地へ駆けつけるのもよし、オンラインで参加するのもよし、という自由なスタイルの活動です。当日は長野市から参加したという2名の方に加え、東京や北海道、秋田などからオンラインで参加している方も。
    「リアルであれ、オンラインであれ、人が火を見てゆったりと過ごすのっていい。そんな想いでやっています」と平賀さん。
    一方、富県の森にある自宅の庭で焚き火をしていたという橋爪さんは、埼玉県から来た友人と、火を囲みながらのんびり過ごしていました。
    「庭で焚き火をして過ごすのは自分にとってごく自然なこと。ただ、遠くから来るお客さんにとっては特別なことですから、こうして火を焚き、庭で育った野菜をその場で焼いたり、お肉を焼いて食べたりします。それが橋爪家のおもてなしです」と笑顔で語り、火のぬくもりとともに過ごす豊かな時間をそれぞれ紹介しました。

  • ピアニスト 平澤真希さん, 伊那市ミドリナ委員会 山下舞弓さん

    森のピアノ

    ピアニスト 平澤真希さん
    伊那市ミドリナ委員会 山下舞弓さん

    伊那市出身の「魂のピアニスト」平澤真希さんが、映像作品「水のプレリュード」「タイスの瞑想曲」の2曲を披露。撮影は、伊那市の深い森の中で行われました。
    美しいピアノの調べとともに響く、鳥のさえずり、小川のせせらぎ。その瞬間にしか出会うことのできない音とピアノの音色が一体となり、一期一会のハーモニーが生まれています。
    撮影時のエピソードについて語ったあと「私が求めていた『完全なる調和』は自然の中にあったのだと気がつきました」「人と自然のつながり、調和を、音を通してこれからも伝えていきたいです」と話した平澤さん。
    この映像作品の撮影後、さらに標高の高い1800mの山の尾根にピアノを運び、中央アルプスを見渡す美しい環境の中で演奏を行ったそう。「天空に通じていくようなイメージ」で作ったというその作品はYouTube「ネイチャーピアノ 平澤真希」で鑑賞することができます。
    伊那の森の豊かさを「音」という芸術で表現し続ける平澤さん。唯一無二の音色に、誰もが魅了されました。

  • うまや七福 横山晴樹さん、紀子さんご夫妻, 馬のビンゴくん, 伊那市ミドリナ委員会 唐澤幸恵さん, 伊那市50 年の森林推進室 三宅慎平さん(撮影)

    森リレー3(森と馬)

    うまや七福 横山晴樹さん、紀子さんご夫妻
    馬のビンゴくん
    伊那市ミドリナ委員会 唐澤幸恵さん
    伊那市50 年の森林推進室 三宅慎平さん(撮影)

    会場と様々な森をオンラインでつなぐ「森リレー」。
    第三弾は高遠町山室から、「うまや七福」の横山晴樹さん、紀子さんご夫妻と馬のビンゴくんが登場しました。
    馬と生きる、という選択をし、高遠町に移住したご夫妻。ビンゴくんはペットとしてではなく、田畑を耕す「馬耕」や、山から切り出した木などを運搬する「馬搬」を行い、人の営みに寄り添うパートナーとして、横山さん夫妻とともに生きています。
    横山さんとビンゴくんの日常の姿が映像で紹介されたあと、横山さんは「こうした『働く馬』との暮らしを子ども達の代までつないで引き継いでいきたい」と想いを語りました。

  • 山の遊び舎 はらぺこ 保護者 河野友美さん, 山の遊び舎 はらぺこ 保護者 松崎容子さん, 伊那市ミドリナ委員会 浜田久美子さん

    森に学ぶ心地よさ

    山の遊び舎 はらぺこ 保護者 河野友美さん
    山の遊び舎 はらぺこ 保護者 松崎容子さん
    伊那市ミドリナ委員会 浜田久美子さん

    四季を通して、森や里山での遊びを日々の活動の中心とする自然保育。そのパイオニアともいえる伊那市の認可外保育施設「山の遊び舎 はらぺこ」の保護者おふたりが登場し、森に学ぶ心地よさについて語りました。
    山の遊び舎 はらぺこでは、「子どもの育ちに触れたい」という願いのもと、保護者が園を運営し、保育士とともに保育に携わっています。
    「自然の中では毎日驚きや発見があり『心が動く』瞬間があります。保育当番に入った寒い日、森を歩いていると様々な氷に出会いました。沢の薄い氷、水路の氷柱、葉っぱについた氷、匂いのついた氷。ひとつとして同じものはありませんでした。氷を発見し、ワクワクして、体を動かさずにはいられなくなった子どもたちを見て圧倒されてしまったのですが、こんなふうに『心が動く』瞬間が、育ちにつながっているように感じます」と河野さん。また、松崎さんも「大人はカレンダーを見て季節を考えてしまうけれど、子どもたちは土の香りや風の色から四季のグラデーションを感じています。森と日々暮らし、五感を使って過ごしているからそうしたことができるのでは」など、数々の素晴らしいエピソードを話してくださいました。
    子どもの気づきやひらめきに触れ、大人も共に成長できる自然保育。保育に携わるおふたりの言葉から、その豊かさを改めて感じることができました。

  • 伊那市ミドリナ委員会 トレイルカッター 名取将さん(映像), ミドリナ委員会 小林健吾さん, 伊那市役所50年の森林推進室 内山輝美さん

    風になって森を走る(MTB)

    伊那市ミドリナ委員会 トレイルカッター 名取将さん(映像)
    ミドリナ委員会 小林健吾さん
    伊那市役所50年の森林推進室 内山輝美さん

    伊那市長谷でマウンテンバイクのガイドツアーを運営する「トレイルカッター」名取将さんの活動を映像で紹介。「地域のおじいさんたちから話を聞き、山の中にある昔の道を見つけ、了解をもらって整備をしている」という名取さんは、完成した道をマウンテンバイクのフィールドとし、ガイドツアーでお客様を案内。得たお金を維持管理に再投資し、地域に雇用を生むなど循環させることで持続可能なマウンテンバイクのフィールド作りに取り組んでいます。
    マウンテンバイクは木を伐るなど大きな開発を必要とせず、木の間を縫うことで楽しむことができるアクティビティ。環境負荷も少なく、既存の林業や山菜採り、キノコ採りなどとの共存も可能です。
    「道は地域の文化を伝える歴史遺産。これを荒らすことなく次世代に伝えていくことが山の文化を継承する新しい形として受け入れてもらえたら」と語った名取さん。森や山との接し方、その新たな可能性が広がっています。

  • 上伊那農業高校3年GLコース森林資源班, 伊那市ミドリナ委員会  平賀裕子さん

    高校生がつくる森の香り

    上伊那農業高校3年GLコース森林資源班
    伊那市ミドリナ委員会 平賀裕子さん

    去年からミドリナ委員会とのコラボレーションにより取り組んできた「上農の香り」がいよいよ完成の日を迎え、会場にてお披露目されました。
    完成したのはルームスプレー「GL Ti Amo いつでもどこでも森になる」です。およそ200種類の木々の中から「香り班」が選んだのはネズコとコウヤマキ。割合を変え、皆で嗅ぎ比べるなど検討を重ねて1:1の割合で仕上げました。肌につけても安全な100%上農産のルームスプレーです。
    これまでの取り組み、製造の様子を映した映像とともに、会場で成分や香りのPRを行った皆さん。ネズコはさっぱりした柑橘系の香りで抗菌作用があり、甘い香りのコウヤマキにはリラックス効果があるといいます。
    「いつでもどこでも森になる。GL Ti Amo、ぜひ買ってください!」
    という言葉とともに、スプレーがシューッと放たれ、会場が爽やかな森の香りで満たされました。

  • 上伊那農業高校3年GLコース森林資源班, 伊那市ミドリナ委員会 平賀裕子さん

    森リレー(伊那市)

    上伊那農業高校3年GLコース森林資源班
    伊那市ミドリナ委員会 平賀裕子さん

    最後は、伊那市内の山頂や丘など様々な場所の「今」を女性3人が中継しました。
    「ますみヶ丘」 ミドリナ委員会 山下真弓さん 
    「高烏谷山」 地域起こし協力隊 松本麻希さん
    「入笠山頂」 ミドリナ委員会 斉藤しのぶさん

  • 伊那市ミドリナ委員会 壱刻 山根健司さん, 伊那市ミドリナ委員会 ざんざ亭 長谷部晃さん

    森に満たされる一皿

    伊那市ミドリナ委員会 壱刻 山根健司さん
    伊那市ミドリナ委員会 ざんざ亭 長谷部晃さん

    究極の蕎麦職人・山根健司さんとジビエ料理人・長谷部晃さんのコラボレーションにより生まれた「シカナンソバ」。ミドリナ委員会のプロデュースのもと、昨年の「森JOY」で販売され大きな反響を呼びました。
    時を超え、今年は自宅で調理して楽しめる「地方発送版」が誕生。「コロナ禍で伊那へ足を運ぶことができない方も多い中、家にいながら伊那を感じていただけたら」との想いから、ふたりの新たな挑戦が始まったのです。 会場のキッチンを使い、山根さん、長谷川さんのおふたりが「自宅で美味しく食べるための調理法」やこだわりが紹介されました。
    山へ足を踏み入れるところから始まり、季節によって内容がすべて変わるというこの商品。秋冬バージョンとなる今回は、幻のそばと言われる「入野谷在来種」のそばが用いられ、具材として鹿のモモ肉、高遠産の風味濃厚な長芋、キノコ、さらに「森のテイスト」としてコウタケのオイル、薬味として炒ったハチノコ、ナギナタコウジュ、山椒の実や種が添えられました。
    「冬は食材が少ないけれど非常に豊かなものができました。これを食べて力をつけ、ぜひ伊那に思いを馳せてほしい」と長谷部さん。春バージョンも、すでに構想を練り始めているとのことで今後が楽しみです。

  • 伊那市ミドリナ委員会 バリトン歌手 高橋正典さん

    森のオペラ

    伊那市ミドリナ委員会 バリトン歌手 高橋正典さん

    東京・日比谷松本楼へ再び中継をつなぎ、世界を魅了するバリトン歌手・高橋正典によるミニコンサート「森のオペラ」が開催されました。
    昨年までの「森JOY」では森の中で素晴らしい歌声を響かせてくださった高橋さんですが、今回はオンラインでの披露となりました。
    「伊那におうかがいできず残念ですが、松本楼の周りの木々は濃厚で、生命力に満ちています。こうした場所から、森を通じて伊那と繋がれることを楽しみにしています」と話し、美しい自然を背景に「オンブラマイフ」「遠き山に日は落ちて」の2曲を披露。
     画面越しにも伝わる力強さと、深くエレガントな歌声に心を奪われるひとときとなりました。

  • 伊那北高校合唱部

    高校生合唱

    伊那北高校合唱部

    最後のプログラムはミドリナ委員会の柘植伊佐夫委員長が作詞、伊那市出身の天山さんが作曲したオリジナル曲 「森のこえ」です。
    昨年までは、高橋正典さんと地元高校生の共演、という形で披露されてきたこの曲ですが、今年は「歌のリレー」という形で想いをつなぎました。
    「森の中や外で歌うことは普段あまりないので、自然を感じてのびのびと歌いたいです」と話してくれたのは部長の高森夏希さん。顧問である兒玉智紀先生による指揮、ピアニスト平澤真希さんの伴奏のもと、1年生9名、2年生10名のメンバーが、のびやかな美しい歌声でフィナーレを飾りました。

  • 伊那市 市民の森(ますみヶ丘平地林)では、「たき火」のみを用意。

    森の会場

    伊那市 市民の森(ますみヶ丘平地林)では、「たき火」のみを用意。

    新型コロナウイルス感染拡大防止に留意し、人数制限の事前予約制という形を取りながら、森の心地よさにひたるひとときを提供しました。
    紅葉の始まった森に差し込む、絵画のように美しい木漏れ日。鳥のさえずりや葉っぱが落ちる音、パチパチと音をたてて燃える焚き火、煙、火の揺らめき。
    持参したサンドイッチを焼いてホットサンドにする人、マシュマロを焼いて食べる人、あたたかい飲み物を飲みながらおしゃべりを楽しむ人など思い思いに「時」を楽しんでいた参加者のみなさん。
    また、遊びの達人でもある「山の遊び舎 はらぺこ」保護者の皆さんによる遊びのエリアや丸太斬りコーナー、木工体験(スプーン作り)などもあり、子どもたちの元気な声も響きました。