本書は一人ひとりが関わり、育む、 ソーシャルフォレストリー都市実現の手引きです。
2016年、伊那市は「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」を策定しました。その基本理念は“山(森林)が富と雇用を支える50年後の伊那市”です。森林の利活用が市民参加で進められている状態=社会林業都市(ソーシャルフォレストリー都市)を目指そうと呼びかけています。
ミドリナ委員会は、このビジョンを実現させようと動く多彩な市民の集まりです。未来の伊那市がどんなソーシャルフォレストリー都市であってほしいのか、市民の目で描いてみました。
その目指す姿が「浸透する森」。 それは、暮らしのすみずみまで、森が浸透している社会のこと。 ここに暮らすだれもが、森や木を身近に感じ、活かし、 それぞれのかたちで関わっているーー。 そんな姿をめざして日々を重ねた50年後の私たちのまちは、 豊かさに満ち、悦びにあふれています。
今、改めて結び直す、伊那市民と森との関係。キーワードは、「森感度(もりかんど)」と「快(心地よさ)」。あなたにとっての森への入り口を、本冊子で見つけていただけたら幸いです。
ミドリナ白書要約版「森と暮らしの手引き」は以下のリンクよりご覧ください。
web閲覧用(PDF・2.7Mb)
ミドリナ白書制作は、2020年2月23日のミドリナ白書シンポジウムから始まりました。
「森が暮らしのすみずみに浸透する50年後の伊那市」に向かうために、わたしたちには何ができるのか?100人を超す市民が語りあった一日です。