南福地森林整備委員会

事業・活動内容0南福地の地域内に存在するすべての山林を対象に、森林整備を請け負って実施します。区の委員会ですが区有林の整備に当たるだけではありません。
南福地地域内の森林は、おおよそ民有林約230ha、区有林約55ha、財産区有林約85haです、全てが整備事業の対象地です。

○平成18年に立案し、平成19年度に民有林9.7ha森林を整備したのが最初の事業で、これには国の補助事業を導入しました。
20年に県の「森林税による山づくり事業」が制度化されて、当委員会も森林税の利活用に参加させていただくことになり、整備面積30ha以上の南福福地団地を形成し申請しました。県のモデル団地1号となっていたようです。

○森林整備の現場作業は、当初から駒ヶ根市に事務所を置く、特別非営利法人「NPO森林環境」と委託契約をし緊密な連携をとって実施しています。補助事業を導入するために、林業行政の指示による「森林施業計画」も、その後の「森林経営計画」も「森林整備委員会」と「NPO森林環境」共同名義で申請してあります。
地域を抱きかかえる様に位置する、約340haの森林全体を整備するには、森林に向き合うそれなりの気構えが必要で、「間伐すれば良い」と言う様なも単純なものではありません。
委員会として、地域に責任を持つ施業、災害に強い山づくりを目指す施業を事業体に要求していかねば成りません。その為の緊密な連携が必要と考えています。

○平成19年から12年間に、民有林約228ha、公有林約137ha、計約366haの整備を実施しました。
路網の総延長は約13.7kmになります。

○松喰い虫による松枯れ被害には大変苦労しています。
当地の松枯れ被害の拡大は、通常の整備による森林整備が終了した後地に始まりました。松林が多い当地区では、当初、主に更新伐で対応しましたが、被害が急速に拡大し始めた時点で、行政主導で「松枯被害拡大防止特別対策」として、「皆伐樹種転換」の該当地区に指定され、27年度以降約24ha樹種転換を実施しています。


取り組んでいる活動
(1)資源の利用促進等1森林整備・・・伐採、搬出、用材出荷(含フローリング材、合板材等)、端材の有効利用(薪、パレット)、椎茸ホダ木2路網整備。

(5)松枯れへの対応1前記のように「松枯被害拡大防止特別エリア」に指定されている関係で上伊那地域において最も徹底した被害拡大防止対策を実施している地域であると自負しています。被害状況に見合った予算付けがあれば、もっと徹底した取り組みが出来るものと思っています。

住所:伊那市富県南福地9934(委員長住所)

電話:0265-72-6807

■ この活動の強み

民有林約230haの所有者の居住地は、地区内、地区外、郡外、県外等様々ですが、整備を拒否されたことはなく、作業道設置の協力要請を拒否されたことありません。
これは、地域自治体の区の組織の委員会が実施組織であることに対する安心感と地域全体で取り組んでいる連帯感が協力体勢を生んでいるのだろうと考えています。

■ 今後、チャレンジしたいこと

皆伐した、民家に近い山林3haに山桜を植林しました。、将来は遊歩道も整備し、桜花を楽しみながら散策出来るような里山になって欲しいと考えています。

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