【シリーズ:ミドリナリポート】#6 森であそび隊 2024.02.09 リポート

※本シリーズでは、ミドリナ委員会が主催・運営するさまざまなアクションの紹介を通じて、ミドリナ白書要約版「森と暮らしの手引き」に込められた想いをご紹介します。

「森感度を高めよう」と言っても、森を持たない市民にとってはどこの森に行けばいいのかさえわからないのが現状です。そんなときはまず、「市民の森」(市管理)へ。ここでは誰もが散策や自然観察などを楽しむことができます。
(中略)
「市民の森」が一般市民にも、森林所有者にとっても、「森感度」を高めるお手本の森として存在し、その機能を発揮し続けられるように。さらに「市民の森」をきっかけに、他の森での同様の取り組みが広がっていきます。

 
ミドリナ白書要約版「森と暮らしの手引き」P14
「ソーシャルフォレストリー都市を実現する仕組みづくり」より

2023年の新たな取り組みとして始まった「森であそび隊」。市民の森を会場に、「子どもを主体とした遊びの場を育んでいけたら」と、スタートした企画です。
参加の主体として設定したのは、小学校高学年以上の子どもたち、そして、子どもたちをゆるやかに見守る存在としての地域の大学生たち。小学生には、豊かな平地林でそれぞれの発想を膨らませて文字通り思い切り遊ぶ時間を過ごしてもらえたら、大学生のみなさんには、社会へ出る前に、ここ信州での森時間をたっぷりと味わってもらえたらと考えました。

なお、この企画は単発のものとせず、夏と秋冬それぞれ3回ずつのコースプログラムとして設定しました。理由は、森で過ごすための知恵や体験の「積み重ね」を大切にするため。ミドリナ委員会制作の「森と暮らしの手引き」では、ソーシャルフォレストリー都市実現のために市民が踏み出す第一歩として「森感度を育む」ことを提案し、なかでも「長い時間をかけて、じっくりと」行うことの大切さについて言及しています。

長い時間の流れの中、常に変化している森。ならば『森感度』を高めるためには、幼児期、少年期、青年期……など、成長に応じた学びが必要でしょう。
答えを早く出す必要はありません。むしろ長い時間軸のなか、自然の営みをじっくりと身体で感じ取ってみる。そんな学びを継続していくことで、少しずつ、たしかに奥深い『森感度』が育まれていくはずです。

 
「森と暮らしの手引き」P7より

「哺乳類に関心があるから」と参加した小学生からは「普段話すことのない大学生と話ができて楽しかった」との声も。木々のざわめき、鳥の声、焚き火の音……など、皆が人間以外の多様な気配を感じながら過ごす森の時間は、人と人との垣根をやさしく取り払い、自然な交流が生まれていました。

今後は大学のゼミとの連携や日時設定の検討などを続け、多様な世代が森を日常に取り入れていくための作戦を続けていきます。

「森と暮らしの手引き」はこちらからご覧いただけます。
https://midorina.jp/news/1271/

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