【シリーズ:ミドリナリポート】#1 第26回ミドリナcafé 「森の染めもの」 2023.03.21 リポート

※本シリーズでは、ミドリナ委員会が主催・運営するさまざまなアクションの紹介を通じて、ミドリナ白書要約版「森と暮らしの手引き」に込められた想いをご紹介します。

「森の恵みを生かし、関わり、『森感度』を発揮して”森のこえ”に耳を澄ませることは、多くの学びとともに、満ち足りたような心の安らぎも、もたらしてくれるはずです。」

 
ミドリナ白書要約版「森と暮らしの手引き」P6 「複雑につながり関わり合う、「森のこえに耳を澄まして」より

森と人をツナグためのイベントとして、2018年より開催されている「ミドリナcafé」。これまで「ザ・日本の森づくり現場」や「地域産材のDIYで薪置場を作ろう!」など、森を知り、森と関わる体験型の催しを重ねてきました。

第26回となる2023年2月19日は、「チプカとプクチカ」小松純さんを講師に、森の染めもの体験を実施。日本各地やアジアで丁寧につくられた生地を使い、衣服を制作している小松さんのアトリエショップ「ジョド」を会場に、大人から小学生まで16人が集合。
地域の森からやってきた桜とキハダを原料にし、絞り染めの技術も使いながら手ぬぐいを染めてみました。

今回のイベントで大切にしたかったのは、木のもつ力を知るとともに、「いま作っている染めものが、森へつながっている」という体感を、みんなで共有することでした。
小松さんが事前にご用意くださった染色液のほかに、会場には使用されている木の枝や皮も用意。見たり触れたりしながら、森の木々が私たちにもたらしてくれるものの豊かさにも思いを馳せます。

「こんなに染まった!」「グラデーションが美しい!」など、仕上がりは千差万別。成功も失敗もない体験は、まさに「森時間」ならではの楽しさです。

じつは、本企画実施のきっかけは、2022年にミドリナ委員会やミドリナの活動にゆかりの深いメンバーで出演した、日比谷音楽祭でした。
高校生たちの合唱披露にあたり、小松さんが制作してくれたのが、今回と同じ草木染めの衣装。自然と調和する色合いや、一つとして同じもののない仕上がりの多様さは、森そのものを表現しているかのようでした。その美しさから伝わるメッセージを、今回は実際に染めものを体験しながら受け取ることができたと感じています。

ミドリナ白書要約版「森と暮らしの手引き」では、伊那市がめざす「ソーシャルフォレストリー都市」実現のための第一歩として、「森感度を育む」を掲げています。

「森感度」とは、森を感じる力です。少しずつでも森と触れ合い、関わり合い、足を踏み入れてみる。 そんな積み重ねによって、 森とともに生きる一員としてのまなざし=「森感度」が高まっていきます。

 
ミドリナ白書要約版「森と暮らしの手引き」P6より

そして、この想いを日常に取り入れるための指針である「2.森の『快』と暮らす」では、道具やDIY、創造(クリエイティビティ)など、本企画への想いに通じる森の「快」について記しています。
「ミドリナcafé」は、森と人をつなぐ入り口をつくり、「森感度」を高める体験をもたらす催しを、今後も継続的に開催していきます。

参照;
ミドリナ白書要約版「森と暮らしの手引き」
P6〜「1.『森感度』を育む」、P8〜「2.森の『快』と暮らす/2道具・3DIY・8創造(クリエイティビティ)」

「森と暮らしの手引き」はこちらからご覧いただけます。
https://midorina.jp/news/1271/

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